2009年7月28日火曜日

Gallery's Artists 展

本日より25日(土)まで、 
Gallery Kozukaを代表する作家を中心とした
グループ展を開催しております。
 
今回は旧作、新作とさまざまな作品をご覧頂くことができます。 
年に何度かこのような機会をもうけて展示しております。 

美術作品は新作が旧作よりもいいとは一概に言えません。 
新作がいいのか、旧作がいいのかは、 
受け手である皆さんの一人一人が判断することです。 
「いい」というのも難しいところがあります。 
なにが「いい」のかは個人によって違います。 
色、モチーフ、コンセプト、サイズだけではなく、 
その時の自分の感情や置かれている状況、住んでいる場所など、 
作品をどのように判断するかは本当に個人によって、その時々で異なります。  

だからこそ、新作個展だけではなく、 
年に数回はGallery's Artists展のような機会が必要となります。 
また、一度に複数の作家のさまざまな作品をみることも、 
こういう時ではないとできないことです。  


中野克俊、粘土、布、アクリル、ポリエステル樹脂、27x27x6(cm)、2008年  

この中野克俊氏の頭に虫のわいている作品は、
もう一つ女の子バージョンがありました。 
そちらとこちらの男の子バージョン。
どちらが「いい」というわけではありません。 
ただ、唯一人との出会いを待つのみです。



松井憲作、和紙に墨、紙サイズ:38x54(cm)、2003年
※木の額に入れて展示しています 額サイズ:48x63.5(cm)

松井憲作氏の作品は、 モチーフを描いているようにみえますが、
実はその周りの空気感を表現する作品です。 
この作品は、紙の左縁の下方あたりから反対側の縁の上方へ斜めに切れ線を付け、 
その線を境に、椿の花の付け根から下は色をつけて、上は白黒で描かれています。 
2003年の個展時以来、初お目見えになる作品です。 
他に和紙だけではなく、キャンバスの作品もあります。 
和室、洋室問わず、日本の粋やワビサビが表れる作品ではないでしょうか。 

作品たちは出会いを待っています。