2009年11月18日水曜日

高木英雄(たかぎ ひでお) 個展

11月16日 (月)から 28日 (土)まで、Gallery Kozukaの全館を使用しまして
高木英雄の大個展を開催しております。


高木英雄氏は当ギャラリーでは「紙の庭師」として知られています。

名古屋市出身で、愛知県立芸術大学大学院 油絵科を修了しています。
実家が庭師ということもあり、以前は本当に庭師として働いていました。
自然が大好きで、植物については実地に基づいての広い知識もあります。
たとえば葉を葉として形作っているもの、風による水面の動きとその波の形、
そんな細かなことを自分の目で見て、そして繊細に理解しています。
その鋭い洞察力によって自然の生きている様を作品で表現しています。

合板、墨、450x400x(h)220(cm)、1994年
撮影者:長谷川治憲



きりの木、150x150x(h)50(cm)、1998年
撮影者:長谷川治憲


近年では、紙を使用して作品を制作しています。
有機的な部分を強く表すためには、
メリハリがつき、さらに柔らかな表情をだす必要があります。
種類に寄るのですが、紙ですと折り方、重ね方、色次第で
とても自由に、思うように表現ができる、と高木氏は言います。
また以前から、同じ形が連続して形成している
細胞や遺伝子に大変興味があったそうです。
顕微鏡で見るミクロな世界は、この世界全体を生かしている存在の集まりです。



色紙、400x400x60(cm)、2006年


そよ風によって湖畔に打ち寄せる波と、水面を動く落ち葉。。。

色紙、2009年


これまでの代表的な作品をご覧頂くことができます。

今、ギャラリーの中は(入り口から!)森の中、
もしくは顕微鏡を覗いた先の世界。。。のようになっています。
どうぞ冒険にお越し下さいませ。

2009年11月10日火曜日

一右衛門(わんえもん) 個展

11月2日 (月)から14日 (土)まで、Space Grayにて一右衛門(わんえもん)展を開催しております。


一右衛門氏は愛知県犬山市出身の作家で、名古屋芸術大学 洋画専攻を卒業しています。
当ギャラリーにて15年近く毎年個展を開催しています。

テーマは必ず ”バレーボール” です。
他のどんなスポーツが世の中で流行っていようと、
それとは関係なく、バレーボールにまつわる題材を描き続けています。


”届けぇー” 布、墨、朱墨、90.1x30.1x3.2 (cm)、2005年


選手、靴、ユニフォーム等、バレーボール愛好心が深くなければ
見逃してしまうようなディテールまで描かれています。
例えばバレーボールをよく知らなくても
それが感じ取れてしまう作品です。


”最後のユニフォーム” 1996年 撮影者/長谷川治憲


”toss” 布、墨汁、59x42 (cm)、2004年

見る人が見るとわかるようで、「これはOO年のオリンピックのスタメンだね」等
コアファンなご意見をお聞きすることもあります。。。

躍動感があり、バレーボールのゲームを観覧している、もしくは
そのコートのなかにいるような気分になります。

これまでの代表的な作品をご覧頂くことができます。

バレーボールファン、集まれ!!
是非ご高覧ください!

2009年11月1日日曜日

笹子恭男(ささご やすお)、笹子恵(ささご めぐみ) 個展

11月2日 (月)から7日 (土)までSpace Whiteにて、笹子恭男の個展を開催いたします。
そして、翌週の11月9日 (月)から 14日 (土)まで同スペースにて、笹子恵の個展を開催いたします。

お二人はとても仲の良い作家ご夫婦です。
恭男さんは千葉県出身、愛知県立芸術大学大学院油画科を修了し、
恵さんは高知県出身で、同じく愛知県立芸術大学大学院油画科を修了しています。
10年以上、ほぼ毎年一週間ずつ当ギャラリーにて個展を開催しています。
ご夫婦二人展、グループ展でも活躍されています。

恭男さんの作品は色が濃くそして強く、恵さんは淡く、柔らかです。


<笹子恭男> キャンバスにアクリル絵の具、100x100x2.5 (cm)、2004年


<笹子恵> キャンバスに油彩、53x53 (cm)、2007年


大学在学中に具象画と抽象画の境について追求しようとした時期があり、
どちらも結局は色の面の集まりでしかないわけで、
ならばそのような枠組みは作家にとっては必要がないのではないだろうか
という考えに至りました。

在学中の間は裸婦や静物を描いていたそうですが、
「具象画を形作る色面の集まりでできた物の輪郭とは何であるか」を
考えるようになりました。その後は考えがまとまるまで
10年余り制作を中断していました。
そして具象画も抽象画も究極的には同じではないか
という答えが一つわかったのでまた個展を始めることができたそうです。

今ではご夫婦で色と形を日々追求しています。


<笹子恭男> キャンバスにアクリル絵の具、100x100x2.5 (cm)、2005年


<笹子恵> キャンバスに油彩、53x53 (cm)、2006年

これまでの代表作をご覧頂くことができます。

どちらの作品もお部屋にあると、心が落ち着き、
部屋の中も明るくなります。
どうぞご高覧ください!