2009年8月24日月曜日

井上雅夫(いのうえ まさお) 個展

本日より9月5日(土)まで、井上雅夫、奥野穂の個展を同時開催しております!

井上雅夫氏の個展は二年振りとなります。
その間、試行錯誤し、いくつものエスキースを描いて作成してきた
集大成がここにあります。
もちろん全新作となっております。

井上氏は、愛知県一宮市に生まれ、愛知教育大学美術科を卒業しています。
東海地区を中心に、関西などでも美術館、ギャラリーにて活動をしております。
Gallery Kozukaでは、1988年よりほぼ2年に一度のペースで
個展を開催しております。

初期より、キャンバスにアクリル絵の具を使用して描いています。

作品画面をみてみると、まず手前から奥へと遠近感が感じられます。
様々な四角形の組み合わせで、床、壁、天井が表されているようです。


”終わりの季節” アクリル、色鉛筆、キャンバス、131x90 (cm)、1997年


どこかに存在していそうな空間と、
井上氏のまったく自由に空想された空間とを
混在させています。
「部屋の中から外をみた風景なのね」では割り切れない、
自分が内と外のどちらに立っているのかわからなくなる錯覚を起こします。
天井かなと思っているところが、もしかしたら空かもしれないと
いろいろなことを考えさせてくれます。



”晴れた日曜日” アクリル、色鉛筆、キャンバス、100x65 (cm)、1996年


本展覧会の作品は、
空を描きたかったとのことです。
目にも眩しいブルースカイではなく、
何気なく見ている日常のなかの心落ち着く空を描いています。

また、井上氏は灰色を好んで、自身の基本の色としています。
灰色と他の色とのバランスで作品の雰囲気を決めます。
今回は特に灰色と暖色のバランスによって、
作品をみたらなにかホッとする安らかな表情を出すことに努めました。

空をテーマに、色合いも落ち着いているので
お部屋に飾ると、そこが自分だけの癒しスポットになると思いますよ。

是非、当ギャラリーにて本物の作品をご覧ください。

初期より2007年度個展までの代表的な作品をご覧頂けます。

名古屋も秋風が吹くようになりました。
肌寒いくらいです。
今年は現代美術で芸術の秋を堪能されてはいかがでしょうか?